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すごいぞ、グリシン

すごいぞ、グリシン

中里仁

ボーンブロススープがどれだけすごいかを紹介する際、もっとも注目されやすいのがグルタミンというアミノ酸です。私たちはボーンブロスを知ることで『腸漏れ』という言葉を知り、さまざまな不調につながる腸漏れを防いでくれるのがグルタミンだということを知りその重要性を説いてきました。 しかし、私が個人的にグルタミンよりもお気に入りなのが、ボーンブロスBONEZにたくさん含まれるグリシンなのです。グリシンには大きく2つの特長があります。人間にとってコラーゲンがとても重要なのはいうまでもありませんが、コラーゲンはグリシンがないと作れません。コラーゲンを構成する要なのです。グリシンは非必須アミノ酸なので、そんなに頑張って摂らなくても体内で作られるでしょ?と思う方がいるかもしれませんが、体内で作られる量は必要量に対して不十分で、研究では「食事からの摂取が必須に近い」とも言われています。でも、豚足やフカヒレなどを食べるのも普通の食卓ではあまり一般的ではないので、コラーゲンの摂取は意外と難しいのです。 そしてもうひとつ。グリシンは睡眠の質を向上してくれます。ヒトにとって睡眠がどれだけ重要かはいうまでもありません。どのようなメカニズムでグリシンにより睡眠の質が向上するか説明いたします。ヒトは眠るために脳と内臓の温度を下げる必要があります。グリシンは皮膚の血管を拡張してくれる効果があり、それにより脳と内臓の温度を効率的に下げてくれます。これが『ボーンブロススープを飲むと眠りやすい』と言われる大きな要因です。また、グリシンは脳内で中枢神経系の興奮をしずめる効果があります。これにより、睡眠の中でも特にノンレム睡眠の深い段階の割合が増えることが報告されています。これらのことはすでに研究結果で実証済みです。 ちなみに、日本国内で最も飲まれているボーンブロススープH社ののグリシン量は100g中、348gに対し、BONEZは1,605mgと圧倒的です。グリシンにはまだ他にもすごい特長があるのですが、それはまた次の機会に説明させてください。グリシン。名前だけでも覚えて帰ってください

ボーンブロススープ開発ストーリー

ボーンブロススープ開発ストーリー

中里仁

そういえばボーンブロススープの研究をいつ始めたのか。そんなことを振り返ってみました。思い返せば、2024年の4月に代表の石田がONKITチームを集めて突然「ボーンブロススープを作ろう」と言い出したのがきっかけでした。 チームの誰もボーンブロススープを知る者はおらず、言い出した石田も全てはわからず、そんな状態からボーンブロススープの研究が始まりました。私たちは1年以上の歳月をかけ、究極のボーンブロススープを追求し続けてきました。 レストランカンパニーのプライドをかけて、私たちが最も重視したのは、なんといっても「味」でした。これは絶対に妥協できないポイントでした。そして次に「栄養成分の抽出」です。「なんとなく良いらしい」ではダメなのです。圧倒的な栄養成分と圧倒的な美味しさを私たちは目指しました。ちなみに、厳選した食材の使用と無添加であることは、当然の前提条件として取り組みました。   果てしない研究の日々 最も困難を極めたのは、骨に眠る豊富な栄養素をいかに効率よく抽出するかという課題でした。 研究開始当初は48時間という長時間をかけて骨を煮込んでいました。しかし、さすがに48時間だと時間も労力もかかりすぎてしまう。なんとか少しでも効率をあげることはできないか。そのために次の条件を検証しました: 水と骨の最適な割合 酢の適正な分量 温度と時間のバランス これらの要素を何十通りものパターンでテストし、試行錯誤を重ねました。味はすぐ判断できますが、私たちが確認すべきは栄養成分も含めた総合評価。完成したスープを検査機関に提出し、1週間後の結果を次の試作へ――そんな地道なサイクルを繰り返しました。 私たちは一日も早いリリースを目指しました。ある日はキッチン施設に寝泊まりしながら、交代制で鍋を見守り続けたこともありました。スープの色味を確認し、テイスティングと記録を重ね、最良のスープを目指しました。 おそらくこんなことまでしてボーンブロススープの研究をした人は世界中を探してもいないと自負しております。 その結果、味わいと栄養成分の抽出効率は大幅に向上することに成功し他社製品と比較してもその優位性ははっきりと確認できました。     私たちが開発を急いだ理由 私たちは3年前からONKITというアスリート向けの冷凍ミールキットを販売しており、このボーンブロススープも開発当初は、普段体を酷使しているアスリートの方々への栄養サポートを主目的としていました。 しかしテスト開発した商品を社内の知人に紹介したところ、私たちが想像していなかった方からの喜びと期待の声が寄せられたのです。 それは、抗がん治療中の方や手術後で栄養補給が必要な方からの期待の声でした。 病気治療中の方々は栄養を吸収する気力さえも失いかけている方が多く、固形物を食べるのが容易でないという状況も多いのです。そんな方々にとって自然由来で無添加のボーンブロススープは安心して栄養を補給できる価値の高いスープだったのです。「全国に、今すぐにでも必要としている方がいるかもしれない」という思いが、商品開発をさらに加速させたのはいうまでもありません。   人々の健康と元気のために BONEZはこのような方々に喜んでいただける商品だと考えています。 ファスティングやダイエットを行う方 固形物での栄養補給が困難な方 体調不良で食欲のない方 産前産後で栄養が必要な方 成長期のお子様 日頃から体を酷使するアスリートの方...

なぜボーンブロススープなのか?

なぜボーンブロススープなのか?

中里仁

ボーンブロススープBONEZの正式ローンチから2カ月。おかげさまで予想を上回るお客様にお試しいただき、定期便をご利用いただく方も着実に増えています。 先日、あるお客様から興味深いご質問をいただきました。 「なぜポタージュではなく、ボーンブロススープなのですか?」 フレンチレストランを展開する私たちであれば、その認知度を活かしてポタージュなどを販売する方が、お客様にとってもわかりやすいのではないか──確かにごもっともなご指摘でした。現に弊社の豊洲にかまえるケータリングのポタージュは大変ご好評をいただいております。しかし、私たちはボーンブロススープを選んだのです。 BONEZの販売を始めてまず感じたのは「ボーンブロスとは何か」をご理解いただき、その上で「BONEZならではのこだわり」をお伝えする。この二段階のコミュニケーションが必要ということでした。 ニューヨークをはじめとする海外では広く親しまれているボーンブロススープも、日本ではまだまだ認知度が低く、馴染みのないコンテンツを世に広める難しさを日々実感しています。 それでも私たちが、ポタージュではなく、あえてボーンブロススープにこだわる理由があります。   レストランCITABRIA 私たちの会社名は「CITABRIA(サイタブリア)」といいます。初めてお聞きになる方の99%が「シタブリア」と読まれますが、正しくは「サイタブリア」です。 社名のCITABRIAはもともと、弊社代表の石田聡が2001年に西麻布の裏路地にオープンした隠れ家レストランの名前でした。レストランCITABRIAは2010年9月、熱烈なファンの方々に惜しまれながらその扉を閉じ、現在のフレンチレストラン「レフェルヴェソンス」へと生まれ変わりました。 レストランCITABRIAは、とにかく足を運んでくださるお客様をどのようにすれば喜んでいただけるか、幸せな時間を過ごしていただけるか、そればかりを考える集団でした。まさに「忘己利他」。お客様に笑顔と幸せを届けるためにあらゆる知恵と情熱を注いでいた、そんなレストランとして知られていました。そんなCITABRIAの精神を永続させるため、その名前は社名となり、その精神はグループ店舗にDNAとして息づいているのです。   パンデミックが教えてくれた使命 創業から20年以上、私たちは毎日、お客様に心温まるひと時と幸せを感じていただくためにレストラン業に励んできました。 そんな私たちが自らの存在意義を深く見つめ直すことになったのが、コロナウイルスによるパンデミックでした。これは世界中のレストラン関係者が直面した共通の課題でもありました。 人々の生活スタイルが一変する中、私たちは立ち止まることを選びませんでした。私たちは、レストランを出て私たちの料理を必要とする人たちのもとへお届けするという行動を起こしました。お届けする料理は、栄養バランスを考慮し、彩り豊かに、それを目にした方に喜びと安心を与えられる料理になることを心がけました。そうでないとお客様に本当の喜びや幸せを感じていただけないと考えたからです。 それは、常にお客様の立場に立ち、お客様にとって本当に必要なものは何なのかを思考し続けたレストランCITABRIAの在り方でした。 この貴重な経験が、現在のBONEZプロジェクトの原点となっているのです。 そしてこの経験を通じて、私たちはレストラン人として大切な気づきを得ました。 レストラン人の力で、ご自宅の食卓にも幸せや喜びをお届けできる──いえ、お届けしなければならないという使命感でした。   医食同源の理念のもとで 私たちがお届けするものは、ただ美味しいだけではいけない。心も体も元気になれる安心できる料理ではないといけない。そう考えた代表の石田は、自ら分子栄養学を学びはじめその知識をキッチンの現場に落とし始めました。そして、医食同源の考えのもと、私たちがこれまで培ってきた技術と経験を、より多くの方の食卓に活かす方法を探り続けました。BONEZは、その試行錯誤の末に生まれた商品なのです。 BONEZは、フレンチの精確さと毎日続けられるやさしさを両立させたスープです。日本ではまだ馴染みの薄いボーンブロスだからこそ、私たちが先頭に立って、その真の価値を丁寧にお伝えしていく責任があると考えています。 私たちの挑戦はまだ始まったばかりです。 心を込めた本当に良いものを、一人でも多くの方へ──この想いを、これからも行動で示し続けてまいります。 ポタージュではなくボーンブロスを選んだ理由。それは、単なる商品選択ではなく、私たちの20年以上の歴史と信念から生まれた、必然的な選択です。